蓬門

世の隅でコソコソと蠢く

選挙

 結局、民主党政権になりました。今のところ劇的な動きはないですが、本当に日本のためになるかウォッチしていきましょう。そういえば、新しく法相になった人物は死刑廃止論者だそうだ。死刑を廃止しなければ先進国に非ず、といった風潮だけど果たしてそうなのだろうか、甚だ疑問。
 そもそもフランス革命以後、人権なるものが市民に与えられて以来、刑罰というものは人権を制限することが罰になることになった。それまでは人権の停止よりも肉体的な痛みを与える(たとえば鞭打ちとか)ことだったのが、自由の制限になった。だからこそ、終身刑と言う考えが欧州では(特にフランスでは)、根付くのだろう。しかし、現在の日本において、(自分も含めて)一般の国民が人権というものに対して、きちんとした考えを持っているのか疑問である。だからこそ、終身刑なるものが理解されないし、終身刑と死刑の違いも分からない。また刑罰の目的が個人を罰するのみならず、他のものへの影響(被害者一族の慰撫、見せしめなど)の考え方も違うのだろう。まぁ、お金という定数的な評価によれば、金銭的な効果が目に見えて分かるでしょう。
 あと、死刑の執行は大臣の命令によってなされるけど、個人的にはさっさと執行されるべきだと思う、冤罪の可能性がある事件を除いて。刑は速やかに執行されるべきと定められているし、自動執行ではないのは、冤罪による執行をぎりぎりまで防ぐためだろう。だから合理的な理由がない限り、法治主義に基づいて速やかに執行するべきだと思う次第。