蓬門

世の隅でコソコソと蠢く

救難機に見る自衛隊の臨戦態勢

自衛隊の基地が近くにあるので、しばしば自衛隊の航空機を見かけます。その中には救難ヘリもある。最近有名になった飛行艇も時折見かけます。


一昔前までは救難機は、オレンジやイエローなどの非常に目立つカラーリングでした。しかし今では作戦機と同様に、主に洋上迷彩の濃紺色。この変更は一体何を意味しているかを考えるには、救難機の本来任務が何かを考えないといけません。


救難機の任務の主眼は、(実際に活躍する機会はほとんどこちらだけども)民間人の救難や離島からの急患搬送ではないのです。本来は撃墜された作戦機の搭乗員の救出が仕事なのです。民間人の救出はもちろん平時に行われるので迷彩なんぞ必要ありません。むしろ目立つくらいで丁度いい。
しかし、撃墜された搭乗員を救助するということは、自分も撃墜される可能性があるエリアで救難しなければならないということ。つまり少しでも目立たないようにしたほうがいいということ。


ほとんど民間人の救難分野で運用される機体に迷彩塗装。自衛隊が有事、しかも海を意識して、神経を尖らせているように見えます。
南西方面の緊張が無関係とは思えませんね。