蓬門

世の隅でコソコソと蠢く

人体の不思議展

随分と前に話題になっていたが、割と近くの静岡でやっていたので今更見に行ってきました。よっぽどたくさんの人が見ているので、ちょっと期待していました。
完全に期待はずれ。展示品が本物死体であるという奇抜さしかなく、展示の説明も適当。タイトルの「人体の不思議」から想像させる、人体の構造の巧妙さと進化の結果に対する畏敬を感じさせるものは全くなく、むしろ展示されている死体はぞんざいに扱われていることが見て取れ、とても残念。
そんななか一番印象的だったのは、観客の様子。死体を見る嫌悪感もなく、いたって冷静に*1見ていました。この中の何人が、死体であることを認識していたか。
帰ってから調べてみると、黒い噂がつきまとっている様子。普通の展覧会にしては高い料金設定や展示の中身の薄さを振り返ると、逆に信憑性を感じてしまう記事でした。そういえば、しりあがり寿の「オーイ・メメントモリ」でもこれを見に行った記事があったなぁ。

*1:もちろん好奇の視線は含まれるものの、全体的な印象として