蓬門

世の隅でコソコソと蠢く

なんかもーね。

効率化の一環で、私の会社でも部門の統合やら整理やらが進んでいますが、現場に下りてくるまでがとても遅いです。そもそも経営陣が、何を目指しているのかさっぱり分からない。司馬遼太郎新撰組血風録で、土方歳三が監察の山崎に、「眼目(方針)は?」と問いかけるシーンがあるが、経営陣にも同じことを問いかけたい。企業理念をいくら唱えたところで、話は具体化しない。その上企業理念というのは、いかようにも解釈できるから、社員の人数分だけ企業理念は解釈されてしまう。企業理念の下に打ち出す方向性が見えなきゃ、みんな散り散りに走り出して、同じ方向を向くことはない。経営者は「みんな、あっちに向かって全速力だ!」といった具合に、進む方向を示さないとまとまるものもまとまりません。こういうときは経営者の顔が見える距離感の会社がうらやましく思えますね。社長の顔なんて、一度も見たことがありません。