電子書籍を実際に使ってみての感想
本格的に電子書籍を利用し始めた。そこで感じたことがあるので、記録しておこう。
メリット
携帯性
文句なしに素晴らしい。小型のタブレット程度の大きさで、本やマンガを数百冊単位で持ち運びできることは、技術の発展の恩恵そのもの。
家でも膨れ上がる蔵書(というほど高尚なものではない)で逼迫するスペースがなくなるというのは、素晴らしいことだ。
コンテンツの入手性
ネットがつながれば、簡単にコンテンツを追加できる。マンガは容量が重いので、携帯接続での追加は時間がかかるが、小説であればすぐにダウンロードも完了する。
店に行かなくてもコンテンツが手に入るは、とても便利。たとえば、待ち行列でも追加できるので、時間潰しができる。*1
割引やポイントの恩恵
現時点では、プラットホーム間の競争があるので割引やポイント付与の機会が多い。書店で購入するよりも安価にコンテンツを手に入れることが出来る場合がある。
標準価格も、書店よりも安いことが多い。
デメリット
コンテンツの永続性
以前、kindleで問題になったが、差別表現があると指摘されると一方的に削除されてしまうケースがある。*2
プラットホームを提供する企業の都合で、購入したコンテンツが使えなくなってしまうのは、お気に入りの作品であるほど危険だ。
さらに、企業が提供するものであるから、倒産したときや、サービスが終了したときにコンテンツがどうなるのか?というリスクがある。
この点は、所有権ももれなくついてくる現物の強みだろう。
友人・家族との共有
簡単に言えば、貸せないということ。端末ごと貸し出すことになり、盗難などのリスクや蔵書がすべてばれることになる。
「この本、面白いよ」と勧められないのは、趣味の共有や布教活動ができず、残念である。*3
所有感がない
本・マンガの命は中身ではあるけれど、紙媒体の持つ手触りも、間違いなく本・マンガの構成要素なんだと思う。
蔵書が一覧できない
読みたいものは読めるが、「こんなマンガ持ってたなぁ」と読むのは難しい。
単純に感じたこと
思ったよりも安くはない
所有権がなく、利用権のみの付与にしては、価格は高めに思えてしまう。現物の持つ力だろうか。
セールが多い
書店業界のルールに縛られないので、セールが行われる。このセールがあるがために、逆に損した気分にもさせられるわけだが。
電子書籍は、非常に便利で手放せないものであるけど、お気に入りのものは紙で持ちたいというのが現状まとめ。
23 jan 2018:追記
ebooksが蔵書の一覧性に優れているらしい。導入前のリサーチ不足だったようだ。