蓬門

世の隅でコソコソと蠢く

千年女優

千年女優は随分前から見ようと思っていた作品なのですが、ようやく見ることができました。*130年前に舞台から姿を消した女優の半生を彼女の出演した作品と体験を交錯させて描居ています。映画としても、アニメとしても実に良い作品だと思います。ラストを見終わったときには、涙が出てきました。
なぜ自分は涙を流したのか考えてみると、なぜ泣けたのか分かりません。千代子*2は彼女なりの人生を生きた。しかし女優をやめ舞台から身を引いた後の人生が一体どんなものか。空虚なものだったのか、ただ時の過ぎ行くままの人生だったのか。今、私が働く意義を考えながら仕事をしているからでしょうか、泣けたのかもしれません。

最近人生の意義というものが頭から離れません。人生という限られた時間を使い、どのように生きるべきか、どこで生きるべきか、何のために誰のために生きるべきか、何を慶びにして生きるべきか。

*1:HDDの肥やしになっていた

*2:主人公、実に美しい女性として描かれています